豊中市青少年剣道大会_試合結果:講評

2019年大会 モチベーションアップムービー

試合開始前の集合時

2019年4月14日(日曜)に豊中市青少年剣道大会が行われました。千里剣心会からは、千里剣心会3名に東丘剣友会から1名を加えた4名で団体戦に参加しました。5名の団体戦を4名で戦い、残念ながら予選リーグ突破とはなりませんでしたが、1勝を挙げることができ、予選3位でした。

団体戦メンバー

大会全体の結果は、豊中市剣道協会のブログに掲載されています。
→ 豊中市剣道協会HPhttp://toyonakakendo.blog.fc2.com/blog-entry-3.html


https://www.youtube.com/embed/mmyfZEDoE5Q?feature=oembed千里(白)vs. 寺内F(赤)
先鋒_磯部_ ●0:40ひき面、●0:54飛び込み面 負け
次鋒_樋口_ 引き分け
中堅_西谷_ 引き分け
副将_ 不戦負け
大将_川又_ ●7:40 小手、▲場外反則、○8:57小手、●9:09小手_ 負け

0勝3敗2分

【講評】対 寺内F 戦

先鋒戦、相手が上手でした。次鋒戦、両者ともにもう少し覇気が欲しいところです。中堅戦、見応えある攻防ですが、西谷君は防御の動作が大きすぎますで、最小限の動きで次の打突動作に繋げる防御姿勢を学ぶと勝利が見えてくるでしょう。大将戦、1本取られた後に取り返したところは良かった!こういう戦いができるようになってきたところに大きな成長を感じます。しかし、負け方が良くないです。1本目と2本目の小手は全く同じ形でやられてしまいました。この間、何度も同じようなシーンが繰り返されています。試合中に相手の攻め方の特徴を把握し、試合中に学習しながら攻略することが出来るようになると勝ちきることに繋がります。


https://www.youtube.com/embed/3ShmDzQccnY?feature=oembed寺内B(白)vs.千里(赤)
先鋒_磯部_●0:39面、●0:59抜き胴_ 負け
次鋒_樋口_●1:29出小手、●2:11面_負け
中堅_西谷_●3:31面、●3:55面_負け
副将_ 不戦負け
大将_川又_●6:14面、●6:24出小手

0勝5敗

【講評】対 寺内B 戦

磯部君は思い切りの良い打突を繰り出しており、負けはしましたが今後につながる立ち合いで素晴らしいです。右手の力をもっと抜くとさらに良くなるでしょう。この調子で頑張って!

※樋口君の2本目の相面は、相手方に旗が上がってしまいましたが、良かったですよ。しっかり剣先を相手に向けて構えていますので、あとはもっと大きな気合いを出せると、大きな体が生きてくると思います。

※ 西谷君は、これまでの試合に比べて自分から前へ出る意識が少しづつ形になりかけています。剣先を相手から離さないことをもっと心がけることで、さらに良くなっていくでしょう!

※ 川又君は、出小手を決められたシーン(6:24)で、いつもの悪い癖が出てしまったのは残念でした。惜しかったシーンとして、5:20の面は素晴らしかった(1本にもなり得ました)!しかし、このシーンでも出小手を決められたシーンと同じことをしています。左足を固定して不必要な継ぎ足をしないよう、よくよく意識すること。


https://youtube.com/watch?v=pw-GMJ-cgQ8%3Ffeature%3Doembed%E5%BA%84%E5%86%85%E5%8D%97%EF%BC%88%E7%99%BD%EF%BC%89vs.%E5%8D%83%E9%87%8C%EF%BC%88%E8%B5%A4%EF%BC%89

先鋒_磯部_●0:54小手、●1:32小手_負け
次鋒_樋口_○2:45面、○3:02面_勝ち
中堅_西谷_▲場外反則、引き分け
副将_両チーム対象者なし、引き分け
大将_川又_○6:59小手、○7:08面_勝ち

2勝1敗2分

【講評】対 庄内南 戦

※磯部君の思い切りの良さが素晴らしいですが、後手に回ると弱い部分が出てしまいます。慌てて打突動作に入るのではなく、今は打てるところかな?まだ打つべきタイミングではないのかな?と考えて相手と向かい合い、慌てることなく相手の打突を最小限の動作で捌くことを覚えると、より磯部君の思い切りの良さが生きてくるでしょう。

※樋口君は試合の最初の頃、何度も空振りをして右手が竹刀から離れてしまっています。面・面と連続で打てるところは素晴らしいので、しっかりと打突時に両手を絞り込んで竹刀を止める稽古をしましょう。「手の内のさえ」は大切です。「勝って兜の緒を締める」という言葉があります。勝って慢心せず、精進してください。

※西谷君はよく頑張ったと思いますが、少し相手に振り回されているところがあるので、自分でペースを作れるようになるといいでしょう。相手と離れてから間合いまで近づく際、近づいてから構えるのではなく、しっかり構えた状態で近づくことが大切です。身構え、気構えを相手より先に行うこと。これ、すなわち残心です。打突後に構えの姿勢は取っているものの、そこからすぐに打突できる状態を作れているのかどうか(ポーズだけになっていないか)、そして、せっかく構えているのに相手に近づく間にすぐ打てる態勢を維持できているかを振り返ってみましょう。

※川又君の1本目の小手は相手が安易に出てきてくれたので決まりました。2本目の面も同様、タイミングよく相手が出てきたので決まりましたが、強い相手であれば、面ではなく小手を取られてしまう危険をはらんだ打突動作でした。相手と自分の間合いを把握して攻め方を工夫するともっと良くなると思います。自ら仕掛けて打つ時の間合いを特に考えることが必要です。「勝って兜の緒を締める」という言葉があります。勝利に慢心せず、精進してください。


【総評】

試合にも少しずつ慣れてきて、寺内Bに対しても善戦したと思います。1本にはならなかったけれど惜しい打突もあり、着実に成長の跡が見られる試合内容だったように思います。もう少しで寺内Fには勝てたかもしれない。そして庄内南から団体戦初勝利を得られたことは今後の自信に繋がることでしょう。一方で、基本通りに稽古で習ったことができていたか?というと、まだまだ満足できるものではありません。個別には悔しい思いもあることでしょう。

試合の組み立て方、試合中のやり取りから学び工夫していく柔軟さ、一本を打ち切るチカラなど、課題も見えてきたように思います。千里剣心会の稽古では基本を中心として試合のための稽古はしてきていませんが、今後は秋の大会に向けて試合を意識した稽古も加えていくようにします。試合だからといって特別なことがあるわけではありませんが、一つ一つの基本稽古の時に試合をイメージして1本になる打突を繰り返すことが重要です。

今回の試合を経て、各自課題を見出したでしょうか?「勝った負けた」で終わらせず、「なぜ勝てたのか?」「なぜ負けたのか?」試合を振り返り、研究し、稽古で工夫を重ね、試してみることが大切です。