第51回 大阪府少年剣道大会 結果報告
7月 08
千里剣心会の行事, 画像・動画でみる剣道 No Comments
第51回大阪府少年剣道大会
■ 日時 | 平成30年06月23日(土) 午前8時30分開場 9時受付 9時30分開会式 |
■ 会場 | 大阪市中央体育館(新名称:丸善インテックアリーナ大阪) |
■ 備考 | 申込み締切日:平成30年5月26日(土) 期日厳守 |
団体試合
・低学年(3年4年生)の部
・高学年(5年6年)の部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・申し込み
団体各1チーム(3名構成)とする
試合はトーナメント戦により実施し、試合時間は2分。
参加費:1チーム3500円
申し込み締め切り: 5月26日(土曜)期日厳守
■ 試合結果
大阪府少年剣道大会へ、千里剣心会の少年剣士3名が挑みました。これまで豊中市の大会には参加したことがありましたが、大阪府下全体にわたる大会への参加は初めてです。大きな緊張の下、開会式直後の第一試合、大会審判長の目の前のコートでの試合でした。
■集合から試合開始まで
8時半開場、9時集合とのアナウンスに従い、8時半に会場へ到着しましたが、もうすでに開門され、我々が着替えている間にほかのチームは皆、ウォームアップ稽古を始めています。あわただしく、着替えて準備し、さあ、アップの稽古をしようと思ったら、もう稽古時間終了になってしまいました。観覧席の確保や試合会場の確認等をしているうちに、開会式が始まり、あわただしく試合開始を迎えることになりました。次回の参加時にはもっと早くに会場に到着しておく必要がありそうです。事前アナウンスとあまりに違う状況に少し戸惑うのでした。
開会式が終了し、第一試合が始まります。
■開会式から試合開始
高学年の部、Bブロックが我々の試合会場です。
千里剣心会は白タスキ。対戦相手は、白水三軒家東剣友会でした。試合時間は2分間です。
千里剣心会メンバーは全員5年生。相手は、先鋒、中堅が5年生、大将は6年生です。
■立ち合いについて
■先鋒はN君。一進一退の攻防、頑張りました。
一合目は、開始直後の相面。鍔ぜりから別れたのち、間合いを取って下がるN君。詰める相手。再び相面となるが、相手が先に打ち出したところに合わせる形の相面で、相互に無効。僅かの間、鍔迫り合いののちにN君は引き胴、相手は引き面、相互に空振りで終わる。
相互に離れた場所から徐々に間合いを詰める。触刃の間から一足一刀の間合いに入るや、N君は勇気を振り絞って小手に出る。
相手はN君に反応して面に打ち出してくるが、相互に有効打突とならず。
開始40秒、N君が面に飛び込む。
タイミング的にはよいが、面がねにあたり、惜しくも1本ならず。先ほどの小手もこの時の面も、打突後に止まってしまう悪い癖が抜けきれない。
開始1分を過ぎたあたりで相手が面に飛び込んでくるや、N君は一歩下がって間合いを切る。ここから次の技へとつなげられれば勝機は見えるのだが、下がって終わりになっている点は、今後の課題である。試合終盤に差し掛かり、少しずつ”待ち”の気持ちが持ち上がってきている。1分38秒になろうかというところ、相手の飛び込み面に対して面返し胴を試みる。おしい! N君は、このような技を出すタイミングのセンスがある。あとは自ら前へ出る気持ちの強さが伴えば、もっと良い打突につながるだろう。
1分45秒、N君の不用意な小手に対して、相手が小手抜き面。危ない!試合終盤にきての消極性は致命的になるので要注意だ。
結果は引き分けでした。
中堅はI君。終盤までよい勝負をしていました。
一合目は、開始の合図直後に相手が面に飛び込んできた。
気合の入った大きな掛け声で前へ前へと出てくる相手。負けじと気合を出すI君。
その後、鍔迫り合いの状態となり、相互に押し合いの状態が続く。審判の別れの合図に双方分かれて構え合う。
試合開始49秒、相面が2回続く。2回目の面は決まらなかったが、左足を継がずにまっすぐに打ち出す面で、日頃の稽古の成果が垣間見えた。
問題はそのあとだ。引き胴を繰り出すも、下がり際を相手に追い込まれて面を打たれる。そして、また鍔迫り合いの押し合いが続く。
I君下がる⇒打たれるの繰り返し。1分20秒になろうかというところ、相手の小手を抜いてのI君の面が飛び出す。タイミングはばっちりだ。
しかし、竹刀の根元で打突しており、有効打突の条件は満たしていない。打突時の相手との間合いがI君の大きな課題であろう。
双方とも決定打なく、このまま引き分けになるかと思った矢先、それは起こった。
I君の面に対して相手は竹刀を回して裏から小手に出ている。
相手の発声は小手。しかし、捉えた部位は面。遠い側にいた審判からは面が入ったように見えたのだろう。
いち早く旗が上がる。続いてもう一人の副審の旗が上がる。最後に主審。宣告は面1本。あれ?
小手の発声だったのに面をとるんだ!
(発声は不明瞭だったし、面に当たっていたので、大歓声の中、小手の発声をしていたことに気が付かないのも無理ないか・・・)I君の面打ちの姿勢が顔を前へ倒して小手の位置が高いために生じる事象であり、小学生の試合ならではの珍事だろう。
1本はとられてしまったが、まだ勝機はある。ところが、2本目開始の合図直後、相面は相手の方が早かった。
結果、2本負けとなり、勝負は大将戦にゆだねられた。
大将はK君。よくぞ、1本取り返しました。
一合い目、立ち上がりすぐに相手の面を打つ。この積極性は良いのだが、自分が打ちたいから打っているだけで、相手がどうあろうが面を打とうと思って決めつけて打っているように思われる。相手がどのような状態の時に打ち込んでいくべきなのかを考えて稽古するとよいだろう。
相互に積極的な打ち合いが続く。ほぼ互角だが、とにかく打つことに必死なK君と間を見て打ち込む相手方との差は小さいようで実は大きい。開始1分20秒、自分の打突後の崩れた体勢から間を切ろうと下がったところを相手が見逃すことはなかった。K君の体勢が整う前に見事に面を打ちぬいたのは相手方であった。
2本目開始の合図直後、K君が面に飛び込む。この思い切りの良さは素晴らしい。とられた直後に取り返す!1本を取り返したものの、チームとしての勝利は既に取得本数で負けてしまっている。あとは、K君の勝利へ向けた戦いだ。頑張れ!
主審から勝負の合図がなされた直後、今度はK君が小手に飛び込むが、中途半端だ。小手抜き面を決められ、2本負けとなってしまった。
■ 良かった点と反省点
N君:
打ち出しのタイミングやねらいは良いセンスを持っているので、気持ちを強く、大きな声で先の気持ちで攻めることが大切です。
I君:
もっとも稽古の成果が出ており、左足を継がずにまっすぐに打つ正面打ちは非常に良いです。床に踵をつけないことが大切です。
K君:
1本をとる能力は既に備えています。打ち出しのタイミング、相手との間合いがわかればもっと勝てるようになるでしょう。
■ 大会結果
残念ながら2回戦に進むことはできませんでしたが、勝ち上がれば、次は穴師剣道会が相手でした。大会結果は、以下の通りでした。