[動画] 日本剣道形の小太刀一本目

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■日本剣道形の小太刀1本目は面受け流し面です。左鎬で受け流します。
打太刀:左上段(太刀)
仕太刀:中段半身(小太刀、剣先はやや高め)

留意点と理合い

  • 小太刀:左手を腰にとること→腰を安定させる
  • 小太刀:構えを解いたら手を下げること
  • 中段半身の構えは、必ず中段の構えから右足を半歩進める。左肩を少し後ろに引く感じ。剣先は打ち太刀の顔の中心につける。
  • 上段は手を額の前に拳一握りの位置におく。
  • 太刀の短い者が太刀の長い者と対等に戦うには、手を前に出して太刀を長く使う必要がある。
  • 小太刀1本目だけ、打ち終わったときにその場で合わせる(あとは、戻りながら合わせる)
  • 「心の入り身」:小太刀1本目と3本目は心の入り身。
  • 仕太刀が心の入り身で打っていこうとするのを察知した打ち太刀が面に出てくる → ここで仕太刀は鋭角にさばいて表しのぎを使ってすり落とす(鈍角にさばくと刃で受けることになってしまう)。
  • 「残心」は、先の気持ちでいつでも出れる状態に。

 

仕太刀

打太刀

・      中段半身に構える(剣先をやや高め)※ 小太刀を抜いて構えたとき、左手は5本の指を揃えて栗形(くりがた)の上を押さえる。 ・      左上段(左手、左足前)に構える。

お互いに構え、互いに進む

・      右足から進む。・      間合いに入るや否や仕太刀は入り身になろうとする ・      左足から進む・      右足を踏み出すと同時に左上段から「ヤー」のかけ声とともに仕太刀の正面を打ちおろす。
・仕太刀は右足を右斜め前に、左足をその後ろに進めて身体を右に開くと同時に右手を頭上に上げは先を後ろにして左鎬で受け流し、「ドー」のかけ声でうち達の正面を打つ。 ・      剣先を下ろしたまま、左足から送り足で一歩ひく。
・仕太刀は左足から1歩ひいて上段にとり、残心を示す。 ・      剣先を合わせながら、仕太刀に正対する。

双方同時に相中段となった後、刀を開いて下がる。

※刀を開いて下がるとき、剣先は相手のひざの直ぐ下につける。以下はすべて同じ。

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剣道の袴(はかま)について

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袴(はかま)の折り目はどうして5つ?

 
袴の襞(ひだ)は左右で数が違うのをみておかしいな?なんておもったことはないでしょうか。左右3つずつ6つではないなんて中途半端な気がします。しかし、この5本の折り目には深い意味が込められているのです。
袴の5本の襞は、「五輪五常の道を諭したもの」とされています。
袴の折り目に込められた五倫五常の教えを心に留めて、日頃の稽古終了時に自身の稽古、日頃の行動を見直す心を持つことも大切なことでしょう。千里剣心会では、「お互いを尊重すること」を大切にし、「礼儀正しく」あることを稽古の心構えとして大切にしています。

こうした袴の折り目の意味をわかって剣道具を取り扱うことも、剣道上達につながる一歩かもしれません。

五倫五常とはどういうこと?

■ 五輪とは、儒教における5つの基本的な人間関係を規律する徳目を表し、
1:君臣の義 ・・・ 君臣(くんしん)は義を重んじお互いを思いやる。
2:父子の親 ・・・ 父子は親しみを持つ。
3:夫婦の別 ・・・ 夫婦は互いに役割を持つ。
4:長幼の序 ・・・ 兄弟は互いを愛し、敬って序(上下関係)を守る。
5:盟友のの信 ・・・盟友(固い約束を結んだ友)は信じあう。
の徳目です。
五常とは、人が常に守るべき5つの徳目のことです。
1:仁 ・・・己に克ち、他に対するいたわりのある心のこと
2:義 ・・・正しい行いを守ること
3:礼 ・・・礼儀、礼節を重んじること
4:智 ・・・物の道理を知り正しい判断を下すこと
5:信 ・・・いつわりのない忠実な誠の心
 
ちなみに、後ろの一本襞(ひだ)は、二心のない誠の道を示したものとも言われています。裏の折り目は、以下の二つの意味を持ちます。
1:忠 ・・・ 主君に尽くすまごころのこと
2:孝 ・・・ 親、兄弟を大切にする心のこと


 

袴のたたみ方

袴のたたみ方は、多くを語るよりも目で見て聞く方がわかりやすいでしょう。わかりやすくたたみ方を紹介してくれている参考サイトをいくつか紹介いたします。
袴のたたみ方を東月寒剣道部会さんが図によってわかりやすく紹介しています
http://www.geocities.jp/kendo_hts/club/adv_fold.html
 
以下は、YouTubeの動画から紹介。
chofukenren1さんの投稿動画
http://youtu.be/rGjXZC636Fg
霞ヶ関剣友会の動画

丸亀武道館一心会さんの動画です。

 
 

[動画] ハイスピードカメラでとらえる高速の面

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剣道の竹刀さばきは、あまりに高速なため、素人目には何がおこったのかわかり難いと言われることがあります。そんな中でも高鍋選手の面は最速だと言われます。その高鍋に打ち勝った寺本選手の面技の背後には布石がありました。
ハイスピードカメラを用いて二人の戦いを振り返る映像がありましたので、紹介します。

千里剣心会 ある日の練習風景

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18:20頃 千里剣心会の練習は、体育館の周回ランニングから始まります。18時半に整列して稽古を開始できるように、子供たちだけで準備体操を始めます。この日は、剣心会メンバーの親戚で、高校の写真部に入っているという青年が練習風景を写真に撮ってくれました。

稽古始のランニング

体育館の周回ランニング


ランニングのあとは、円陣をくんで素振りです。正面素振り、左右面の素振り、早素振りなど、10本単位でかけ声をかけながら基本素振りの確認です。ここまでは子供たちが声を掛け合って行います。
稽古前の素振り練習

稽古前の素振り練習


18:45頃:ここ最近は、防具をつける前に基本うちの練習をしています。刃筋正しく打てるように、胴の切り返しを繰り返し行います。
胴の切り替えし

胴の切り替えし


胴の切り返し

胴の切り返し


続いて面打ち、小手面打ちなど子供のレベルに合わせて打ち込み稽古を行います。まだ防具をつけていない小学校低学年は、防具をつけた上級生に混じって必死にくらいついて練習に励んでいます。先生が大勢いるときは、個別レッスンになりますが、この日は先生の数が少なかったので一緒の練習でがんばりました。
打ち込み稽古

打ち込み稽古


19:00頃:防具をつけての練習は、主に基本打ち稽古ですが、地稽古、掛かり稽古も交えて行います。
稽古風景

稽古風景


子供同士の稽古の奥では、大人と高校生の稽古も行われ、その日の参加メンバーによって稽古内容は異なります。今は、千里剣心会のメンバーの数が少ないので、臨機応変に稽古内容を変えて活動しています。
稽古風景(地稽古)

稽古風景(地稽古)


19:40頃 
身体がほぐれてきた後は、徐々に激しい打ち込み稽古へと移り、子供たちの稽古が終了した後、大人の稽古に入ります。子供たちは一通りの稽古が終わり、最後にあいさつをして解散です。この後、大人たちは地稽古を中心に稽古します。
稽古風景(地稽古)

稽古風景(地稽古)

香港大会レポート

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千里剣心会には、国際派メンバーがいます。
彼が、なにやら年明けから張り切っていました。
話を聞くと、この春に台湾での剣道大会に出ようと思っているとのこと。
(すでに大会は終了)
一時、日本へ帰国していたのですが、またまたチリへと長期出張で旅立ってしまったメンバーですが、遠く南米の地より、香港大会の様子をレポートしてもらいました。
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※ 千里剣心会が参加したわけではありません。

香港遠征時の写真

香港遠征時の写真


3/2、香港大会にインド駐在員仲間と参加。
カザフスタンから日本まで、300名の大会。
前日のレセプションは、ホテルのホールには収まりきらず隣りのショッピングモールのエレベーターホールでの大宴会でした。
優勝は韓国ナショナルチーム。
インドチームは香港ナショナルチームに代表決定戦で残念ながら負けてしまい、予選リーグ敗退でした。
稽古も試合の前後にあり、高名な先生方とも剣を交えることができました。
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彼が参加した日本人有志チームも残念ながら試合には負けてしまったようですが、「ちょっと国際大会に出てくるよ!」っと言って海外の剣道大会にでるなんて、とてもすごいことのように思えます。ところが、当の本人には特別なことでもないようです<すごい!>。
考えてみれば、私(ウェブマスター)の大学の先輩も、シンガポールで5段を取ったという方がいらっしゃいます。縁あって最近知り合った方は、イギリスのナショナルチームの監督をしていたことがあるそうです。
大人になって活動の幅が世界に広がったとき、日本で生まれ育った「剣道」という文化を知っていることは、活動の幅を大きく広げることにつながるのですね。
もちろん、海外なんて大きなことを言わなくても、剣道を通じて地域の様々な方々との交流も生まれます。
          ※※※
千里剣心会で長年、稽古を積んできた生徒が、今年から大阪を離れ、インターナショナルスクールに通うことになりました。
インターナショナルスクールですので、9月始まりですから、もうしばらく千里剣心会での稽古は続きます。
子供たちが剣道を学ぶことで、将来、きっと「剣道」が友達の輪を広げるのに一役買ってくれることでしょう。

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