[新年のご挨拶] 2021年 元旦

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あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

千里剣心会 集合写真 2020年納会時撮影

新年を迎えるにあたって

 昨年(2020年)は、コロナウィルスの感染拡大懸念のため、通常の剣道稽古を出来ない期間が続き、皆、それぞれが大きな生活の変化を余儀なくされた年でした。コロナウィルスによる新しい生活様式への変化は依然として続きそうな情勢です。しかし、剣道を出来ない期間があったからこそ、あらためて剣道をしたいという気持ちに気が付いたり、取り組みの不足していた剣道形稽古に取り組むチャンスにつながったりと、悪いことばかりではありませんでした。

 こんな時にもかかわらず? いえ、こんな状況だからこそでしょうか。剣道を再開できるようになってから、千里剣心会では多くの新メンバーを迎えることが出来ました。本年も様々な環境変化に対応しながらも、各自が出来ることを頑張り、ともに助け合いながら成長していけることを期待しています。

 千里剣心会の初稽古は、1月10日(日曜)です。全員がそろって元気に稽古初めを迎えられるようにいたしましょう。

 以下、毎年のように年始に伝えている言葉を記します。全日本剣道選手権大会で3度の優勝を誇る剣道家の内村良一氏が語った言葉です。この言葉は、内村氏の師匠である森島健男先生のお言葉だそうです。森嶋師範は次のように言ったそうです。

剣道の修行は平凡なことの繰り返し。誰でもできることを誰もできないくらいやること。これが剣道の修行ですよ』

内村良一氏 / 剣道師範 森嶋健男 先生 https://the-ans.jp/ より

 素振りをするという単純な動作にも、初心者と熟達者には歴然とした違いがあります<この違いに気が付けることも大切です>。この誰もができそうな素振り(上手かどうかはともかく、竹刀を上下に動かすこと)という動作が、実は本当に難しいのです。「基本稽古が大切である」ということは多くの先人が語ってきたことですが、千里剣心会では、今年も基本に忠実であることを大切にしていきたいと思います。

 そして、技術以上に大切にしたいのが、剣道へ取り組む姿勢です。

 昨年は精勤賞を3名が受け取りましたが、今年は、精勤賞ではなく、皆勤賞(欠席無し)を目指して頑張ってもらいたいと思います。そのためには、風邪をひかないように体調管理することも大切になってくるでしょう。剣道の基本的な呼吸法(口呼吸しないこと)を身に付けていれば、風邪もひきにくくなります。日頃の生活で姿勢に気を付けていれば、病気にもなりにくくなります。

 今年も1年、よろしくお願いいたします。

[新年のご挨拶] 2020年 元旦

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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

2019年末 千里剣心会納会の集合写真です。

千里剣心会メンバー各位へ

1月3日には、豊中市剣道協会の初稽古会が、4日~6日には大阪府剣道連盟の寒中稽古会が開催されます。各自、積極的に参加するようにして下さい。昨年はメンバーも増え、それぞれがレベルアップした1年を過ごしてこられました。皆勤賞、精勤賞をとれるメンバーが増えてきて、千里剣心会としての稽古が次第に充実してきているのを感じます。今年も引き続き正しい努力をして、厳しい中にも楽しさを見出し、昨日よりも今日の成長を感じられる1年を過ごしていただきたいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。

千里剣心会へ興味を持っていただいた方々へ

千里剣心会では随時、メンバーを募集しております。お子さんに剣道を習わせてみたいという方々だけではなく、大人になってから初めて剣道をしてみたいと思った方、小中学校時代に剣道をしていたことがあるけど、長いブランクがある方等、幅広く募集しています。ご興味を持っていただければ、いつでも遠慮なくお問い合わせください。

[連絡] 第115回 全日本剣道演武大会(剣道)

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第115回 全日本剣道演武大会 が下記日程で行われます。今年は、千里剣心会からO先生とM先生が出場予定です。

全日本剣道演武大会(ぜんにほんけんどうえんぶたいかい)は、毎年5月連休京都旧武徳殿で開催される剣道の全国大会で、通称京都大会と呼ばれています。最も伝統と格式のある剣道大会の一つで、居合道杖道なぎなた古武道の形の演武も行われます。出場資格は、剣道居合道杖道全日本剣道連盟に登録している錬士六段以上の者となっています。

選手権大会など順位を競う大会とは異なり、京都大会では、一人一試合のみ行い、1年間の修錬の成果を披露する演武大会と位置付けられています。試合は3本勝負。時間内に勝負がつかない場合は引き分けとなります。範士の試合は模範試合とされ、勝敗を判定しません。

今年はゴールデンウィークも10連休と長い休みになります。千里剣心会のメンバーも時間があれば、見学に行くと良いでしょう。

開催日: 2019年05月02日(木) 〜 2019年05月05日(日)

会場名 京都市武道センター 旧武徳殿
〒606-8323 京都府京都市左京区聖護院円頓美町46-2
市バス「熊野神社前」下車、東へ徒歩1分市バス「京都会館美術館前」下車、北西へ徒歩3分

5月3日(金) 午前9時開会式 9時20分~ 演武開始

O先生(錬士六段) 東の部 第一会場 31試合目です。

M先生(錬士六段) 西の部 第二会場 33試合目です。

全試合の組み合わせはこちら(pdf)で確認できます。

ともに台湾の方が対戦相手となっています。

大会の様子は、全日本剣道連盟がFlickerで配信する予定です。2019年4月6日現在は、まだ何も写真はUpされていませんが、開催会期が始まった暁には、写真がアップされると思われます。

Flickerで見る

過去の演武大会映像

第112回演武大会における作道先生と藤原先生の立ち合いです
会場の雰囲気は、このように大勢の人々が見ている中、次々、名前が呼ばれて立ち合いが始まります。
このような薙刀と剣道の試合が組まれることも・・・

剣道が上手くなる7つのポイント

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なつめ社から出版されている「もっとうまくなる剣道」から、剣道がうまくなる7つのポイントを抜粋し、簡略にまとめて記しました。
コメントは、書籍中のコメントではなく、本記事作成者の独自見解です。


1.学生時代にすべきこと


・駆け引きをせずに正々堂々と相手を攻める
・できるだけたくさんの業(わざ)を覚える。
フェイントなどで試合に勝つためだけの技法を磨けば、1本をとるチャンスは増えるかもしれませんが、相手の中心を攻めていく意識を持つことが将来の強く美しい剣道へつながります。また、この時期は技術の体得スピードが速く、どんどん技術を体得することが出来るので、ひとつの得意技に偏ることなく、様々な技の体得にトライするのがよい。

コメント:

小学生、中学生、高校生と、一口に学生といっても様々ですが、まずは基本に忠実な構え、足さばきが大切です。基本が出来ていないのに技の修得ばかり優先させるのは望ましくありません。一方、基本が出来ていないから技の練習をすべきでないかというと、違います。背伸びして練習し、また基本に戻って練習することの繰り返しの中で、基本の重要性が理解できるようになっていくのだと思います。

2.自分の性格を活かした剣道をする


性格の向き不向きはなく、自分の持ち味を活かすこと。剣道は自分の持ち味を活かせる、数少ない精神性の高いスポーツである。
気が強い性格の選手は、「前へ前へ」という気持ちが働きすぎ、不用意に前へ出て一本取られることが多くなる。逆に気の弱い性格の選手は、ここぞの決断が遅れ、なかなか技を出せない傾向がある。しかし、それぞれの性格には良さがあるので、たとえば気が優しすぎる性格であれば、慎重に相手選手の心身の動きを見極められるという特性として伸ばせばよい。

コメント:

自分の特徴を活かすということは、剣道に限らずほかのスポーツでも、社会人として仕事をしていく上でも重要なことだと思います。何が自分を活かす個性であるのかを把握することは難しいことでもあります。修練を積む中で、自分を見つめることで個性の活かし方というものが徐々にわかってくるものなのではないでしょうか。

 
3.身長の低い選手は足を使う


足さばきを駆使し、自分に有利な間を作り出すこと
剣道では、自分と相手選手の接触は竹刀を介して行われ、直接的な力と力のやり取りは少ない。同じ武道である柔道のように体重別によるクラス分けが存在しない。
身長の高い選手に比べ、身長の低い選手はリーチが短いために不利だと捉えられるが、前後左右に足さばきを上手に使うことで、身長の低い選手は、動作が俊敏で小回りが効く利点を活かし、「間」をうまく使うことで、フィジカル面でのハンディを克服できる。

コメント:

「間合い」は、私がもっとも大切に思っていることのひとつです。相手と自分の距離を推し量り、相手には不利だが自分には有利な状況を作り出すことは、勝負の鉄則です。上述の話題の中では、物理的な距離(自分有利の間)を作り出すために足捌きを使って動くことを薦めていますが、「自分に有利な間」には、心理的な間、時間的な間などもあります。

 
4.試合では感情的にならないこと


感情をうまくコントロールし、自分の力を最大限に活かすことが大切です。相手選手からどのような技を仕掛けられても平常心でいられるように、日ごろからタフな精神を養う練習(掛かり稽古など)が必要です。

コメント:

これもまた、剣道に限ったことではないでしょう。自分の感情をコントロールすることは、自分の能力を最大限に発揮する上でとても大切なことです。

 
5.相手の呼吸を乱す方法


「おりゃ~」と気合の大声を発する間に攻撃はなく、気合をかけた後の勢いを利用して攻撃は生じる。これを逆手に取り、相手が気合を入れようとした瞬間に竹刀の剣先を動かして相手の気を引くことで、相手選手はこちらの動きに反応して瞬時に呼吸を止めます。これを繰り返すことで次第に相手の呼吸は乱れてきます。
がむしゃらに打つだけでなく、心理的に相手を攻めることも重要です。


6.試合が膠着したら「大技」を出す。


レベルが拮抗した選手同士の試合では、技のスピード面で大きな差はなく、お互いに攻めあぐねる状況が生じます。最初は「勝ちたい」だった気持ちが次第に「負けたくない」となり、守備一辺倒になりがちです。このようなときに大きく振りかぶって打つ「大技」を用いると、思ってもいない状況に相手選手は「ハッ」と動きを止めることがあります。この「死に体」となった瞬間を逃さずに打ち抜きます。


7.試合後には反省する


「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という格言があります。自分自身のことは気がつかないこともありますが、試合を見ていた仲間や先輩、先生などの言葉を聞いて、謙虚に足りなかった部分を補う練習をすることが大切です。
以上、「もっとうまくなる!剣道 (スポーツVシリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2007/12/14 卯木 照邦 著」より
 
コメント:
全体的に小中学生の試合を念頭に置いた内容でしたが、日ごろの稽古を行ううえで参考になることも書かれていました。

日本剣道形について_内藤高治先生講話録より

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水戸藩出身の大日本武徳会” 大日本武徳会剣道範士、内藤高治(ないとうたかはる)先生は、高野佐三郎先生と共に剣道界に大きな影響力を持ち、「西の内藤、東の高野」と言われていたそうです。その内藤先生の講話録から日本剣道形について語った言葉を引用します。
 

元来、形の必要なる所以は、体を備え、気合い・呼吸・着眼・間合・足踏み・手の内・刃先・刃筋等の理を知覚せしむるのが根本である。
一通りの形だけでの練習では役に立たない。故に形を教授するには十分練習して教授しないと立案の趣旨と相違の点も生じて、教える人の動作により同じ形がいろいろに変化するから形の講習は易いようではなかなか至難である。
<中略>
我を去って講習し、この道の研究上有益なることを習う者に知覚せしむること肝要なり。


 
含蓄のある言葉です。
最後の言葉は、自らが教える立場に立ってより含蓄のある言葉に聞こえてきます。

袴について

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袴(はかま)の折り目はどうして5つ?

 
袴の襞(ひだ)は左右で数が違うのをみておかしいな?なんておもったことはないでしょうか。左右3つずつ6つではないなんて中途半端な気がします。しかし、この5本の折り目には深い意味が込められているのです。
袴の5本の襞は、「五輪五常の道を諭したもの」とされています。
袴の折り目に込められた五倫五常の教えを心に留めて、日頃の稽古終了時に自身の稽古、日頃の行動を見直す心を持つことも大切なことでしょう。千里剣心会では、「お互いを尊重すること」を大切にし、「礼儀正しく」あることを稽古の心構えとして大切にしています。

こうした袴の折り目の意味をわかって剣道具を取り扱うことも、剣道上達につながる一歩かもしれません。

五倫五常とはどういうこと?

■ 五輪とは、儒教における5つの基本的な人間関係を規律する徳目を表し、
1:君臣の義 ・・・ 君臣(くんしん)は義を重んじお互いを思いやる。
2:父子の親 ・・・ 父子は親しみを持つ。
3:夫婦の別 ・・・ 夫婦は互いに役割を持つ。
4:長幼の序 ・・・ 兄弟は互いを愛し、敬って序(上下関係)を守る。
5:盟友のの信 ・・・盟友(固い約束を結んだ友)は信じあう。
の徳目です。
五常とは、人が常に守るべき5つの徳目のことです。
1:仁 ・・・己に克ち、他に対するいたわりのある心のこと
2:義 ・・・正しい行いを守ること
3:礼 ・・・礼儀、礼節を重んじること
4:智 ・・・物の道理を知り正しい判断を下すこと
5:信 ・・・いつわりのない忠実な誠の心
 
ちなみに、後ろの一本襞(ひだ)は、二心のない誠の道を示したものとも言われています。裏の折り目は、以下の二つの意味を持ちます。
1:忠 ・・・ 主君に尽くすまごころのこと
2:孝 ・・・ 親、兄弟を大切にする心のこと

香港大会レポート

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千里剣心会には、国際派メンバーがいます。
彼が、なにやら年明けから張り切っていました。
話を聞くと、この春に台湾での剣道大会に出ようと思っているとのこと。
(すでに大会は終了)
一時、日本へ帰国していたのですが、またまたチリへと長期出張で旅立ってしまったメンバーですが、遠く南米の地より、香港大会の様子をレポートしてもらいました。
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※ 千里剣心会が参加したわけではありません。

香港遠征時の写真

香港遠征時の写真
3/2、香港大会にインド駐在員仲間と参加。
カザフスタンから日本まで、300名の大会。
前日のレセプションは、ホテルのホールには収まりきらず隣りのショッピングモールのエレベーターホールでの大宴会でした。
優勝は韓国ナショナルチーム。
インドチームは香港ナショナルチームに代表決定戦で残念ながら負けてしまい、予選リーグ敗退でした。
稽古も試合の前後にあり、高名な先生方とも剣を交えることができました。
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彼が参加した日本人有志チームも残念ながら試合には負けてしまったようですが、「ちょっと国際大会に出てくるよ!」っと言って海外の剣道大会にでるなんて、とてもすごいことのように思えます。ところが、当の本人には特別なことでもないようです<すごい!>。
考えてみれば、私(ウェブマスター)の大学の先輩も、シンガポールで5段を取ったという方がいらっしゃいます。縁あって最近知り合った方は、イギリスのナショナルチームの監督をしていたことがあるそうです。
大人になって活動の幅が世界に広がったとき、日本で生まれ育った「剣道」という文化を知っていることは、活動の幅を大きく広げることにつながるのですね。
もちろん、海外なんて大きなことを言わなくても、剣道を通じて地域の様々な方々との交流も生まれます。
          ※※※
千里剣心会で長年、稽古を積んできた生徒が、今年から大阪を離れ、インターナショナルスクールに通うことになりました。
インターナショナルスクールですので、9月始まりですから、もうしばらく千里剣心会での稽古は続きます。
子供たちが剣道を学ぶことで、将来、きっと「剣道」が友達の輪を広げるのに一役買ってくれることでしょう。